ルギア君の戯言

雑多な記事。

OpenTTD の遊び方 - その7

その6 → d:id:lugia:20090524:1243148252
その5 → d:id:lugia:20090413:1239634836
その4 → d:id:lugia:20090412:1239543517
その3 → d:id:lugia:20090308:1236516344
その2 → d:id:lugia:20090307:1236441417
その1 → d:id:lugia:20090213:1234498207


ひとつ忘れていたことがあった。また、あとはパッチの説明とかしてもいいんだけどねw

今日のお題は「条件分岐処理」

難しいけど多分便利になってくれるであろうツールだぜ。

概要

例を交えながら解説するで。

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(原寸大)
このルネ空港駅は全部で 29 の列車が停車します(この他に通過していく列車もあります)。


乗客や郵便袋、石炭、石油、鉄鉱石、穀物、家畜、貴重品など自然に増えていくものなら良いのですが、他の供給があって始めて生産される商品、鋼鉄などをこのような小さい駅から遠いところへ運び出す時、全負荷にしてから運び出したいですよね。時間がかかりますからね。


今、ルネ空港駅から鋼鉄を運び出す列車は 3 編成あります。もし 4 編成あったらどうなるでしょう。各々の列車を全負荷に設定し、鋼鉄が少ない状態で全列車がこの駅に停車したら交通は滞ってしまいます。なので、いままでだったら 2 編成ぐらいを全負荷するのを止めていたところでしょう。


でもそのような状態でも全ての列車を全負荷にして送り出すことができるようになりました。


まず、近くに待避する場所を用意します。車庫がいいかな。全負荷にはせず、出発時に全負荷でなければ、車庫に待避してもう一度ホームが開くまで待ちます(線路上で待っている他の列車を先に停車させる)。もしその中に鉄鉱石を運んでくる列車があれば、鋼鉄ができてますからまた積み込みます。それを繰り返して全負荷になった後、遠い目的地に向かいます。素に全負荷するよりは売り上げが落ちるかもしれませんが、滞らなくてすみますね。そして結果的に渋滞を直すのを忘れていたら最悪ですから、売り上げが良くなる可能性は大きいです。

やりかた

まず、挿入したい位置の後の駅や通過点、車庫を選択します。「駅を選択」の右のプルダウンをクリックし、条件ジャンプを選択します。そしてジャンプ先の指令をクリックします。


左は比較の対象となる項目で、積載率、使用年数などから選択できます。真ん中は、比較方法で「より大きい」「以下」「未満」などから選択します。右は比較する値です。クリックするとサブダイアログが出現しますので、それで入力してください。

損益分岐点を考える

A列車で行こう 2001」では車両のパラメータに「損益分岐乗車率」が載っています。OpenTTD では、これを利用することで最低でも損益分岐点に達するまで載せてから出発することができるようになりました。


客車6両編成(47人×6両=282人)+浮4系「キメラ」が50マスを10日で運ぶ場合を考えよう。
「キメラ」の運転費は1年で ¥22,598,180 なので10日ではおよそ ¥618,200 となります。


ところで、10人を10日で20マス輸送した場合、¥91,520 収入になります(ゲーム中のグラフの貨物輸送料を参照)。なので、10人を50マスでは、¥228,800 ですから、28人以上乗っていれば良いことになります。つまり、損益分岐乗車率は 10% です。


ですから出発時に積載率が 10 以下の時はまた同じ駅にジャンプすれば最低でも積載率が 10 を越えるまでは停車しつづけます。


なお、100マスを20日で輸送する時の損益分岐点は 10% ではありません。グラフが線形でないためです。一応、念のため。