ルギア君「・・・今日だな。」
カイン君「何が?」
ルギア君「今日、人間世界ではクリスマス*1って言ってお祝いをするんだ。」
カイン君「クリスマス?」
ルギア君「クリスマスって言うのは人間達の救世主であるイエス=キリストの誕生を祝う日なんだ。」
カイン君「6月18日が?」
ルギア君「うん。たぶん計算するとそうなる。」
カイン君「で、それがどうしたの?」
カイン君「どうやるの?」
ルギア君「僕もキリストの言うことを信じていたわけじゃないからよくわからない。」
カイン君「・・・」
ルギア君「だからとりあえず、人間世界の料理を紹介しようと思ってちょっと豪華にしゃぶしゃぶ*2で祝おうかと・・・」
カイン君「しゃぶしゃぶってどんな料理?」
ルギア君「まあ、習うより慣れろ(?)って言うだろ? だから、まず先にみんなを呼んできてよ。」
カイン君「うんわかった。」
バタン(ルギア君の家の扉の音)
ドンちゃん「なんか妙においしそうな話をしているように悟ったから、来ちゃった。」
ルギア君「ちょうどいいな。ドンちゃん、みんなを呼んできてくれ。」
・・・
(村人が全員来る)
ドンちゃん「呼んで来たよ。で、どうするの?」
ルギア君「まず、材料を調達してきてほしい。パルちゃんとドンちゃんで手分けして、好きな野菜何でもいいから、たくさんと、肉。種類は何でもいい。かたまりでもいいけど、できたら、とても薄くスライスされているものを買ってきてほしいな。」
ドンちゃん「お金は?」
ドンちゃん「しょうがないなあ・・・」
ルギア君「じゃあ、いってらっしゃい。気を付けてね。」
・・・(数時間後)
パルちゃん「ただいま。」
ドンちゃん「ただいま。肉はかたまりしか売っていなかった。」
ルギア君「お帰り。じゃあ、カイン君に切ってもらいましょう。できるだけ薄く切ってもらえるかな?」
カイン君「了解。」
ルギア君「野菜とかも切ってね。」
カイン君「はい。」
ルギア君「その間に、鍋をセットしてちょうだい。」
ルギア君「いやいや、手伝うよ。」
皆「よっこらせっと・・・」
ルギア君「よし、ではドンちゃんは、釜戸に火を付けてくれるかな? それから、パルちゃんは水を汲んできてくれ。」
・・・
ルギア君「よしこれでそろったな。お湯が沸騰したら、まず野菜を入れるよ。」
皆「はい。」
・・・
ドンちゃん「おっ、沸騰したぞ。野菜を投入!!」
ルギア君「そしたら、もう一度、沸騰するまで待つ。」
・・・
ドンちゃん「沸いてきたな。」
ルギア君「野菜は食べていいよ。肉は各自肉を摘んでこの鍋のなかで泳がせる。それがしゃぶしゃぶと言うものだ。」
ガブちゃん「先生、無理です・・・」
ドンちゃん「俺が代わりにやるよ。」
ルギア君(あー!! 僕も無理だ・・・)
しゃぶしゃぶにしても無駄だったと言うことがわかった (ぇ