ルギア君の戯言

雑多な記事。

Momonga Linux 7

Momonga Linux 7 をリリースしました。もう 5 日ぐらい経っていますが。

詳しいことは Developer at Momonga Project - Momonga Linux 7 Release Note を見てくださいね。


ここでは Momonga Linux 7 で新しく自分が投入したパッケージの話でも。

OpenTTD

輸送会社経営シミュレーションゲームです。古いゲーム (のオープンソース再実装版) なのでローエンドのグラフィックボードやオンボードのグラフィックでも快適に動く・・・はずです。


鉄道 (鉄道、モノレール、マグレブ)、道路 (バス、トラック、路面電車)、航空機 (小型機、大型機、ヘリコプター)、船舶の 10 種類 *1 の交通手段をつかってひたすら物を運ぶゲームです。海外製のゲームなので、A列車で行こうとは勝手が違い、街だけはゲーム開始後新たにつくることができません。ちなみに、(ライセンスが不明瞭であるので*2 ) ディストリビューションとしては入れてないですが、オンラインの項目からいろいろ入れれば日本の電車を走らせることも可能です。*3


音楽はいれていないですが、画像はいれてあるので、Transport Tycoon Deluxe の CD を持っていない人でも遊べます。音楽はさすがは古いゲームというだけあり、MIDI のみの対応。詳しくは コチラ を。


インストールは

# yum install openttd

で。ネットプレイでバージョンが一緒にプレイしたい相手と合わないという場合はご自身の責任でビルドするか、メーリングリストまたは直接、相談してください。こっちのバージョンを下げることはできないけどね。上げるのは簡単にできますが。


完全一致じゃないといけないという仕様も仕方ないのかね〜。(1.0.1-RC1 と 1.0.1 のプレイも不可)

TeX Live

このページを見に来た人にとってはこちらの方が聞きたいかもね。


ベースは TeX Live 2009 で、これに pTeX 関係をミックスして配布しています。パッケージ数がなんと 1600 超という恐ろしい事態になってしまいましたがご許しください。え、やだって?

1600 もあったら俺は何をインストールすればいいかわからんね。

という人には HDD の容量に糸目をつけないなら (と言っても 1.2GB ぐらいですが)、

# yum install texlive-all

で全部インストールしてしまうのがおすすめです。インストールしたらいちいち mktexlsr するので時間がかかりますが。

俺は ptetex を使ってた時からあまり環境を変えたくないんだ。

という人には、

# yum install texlive-japanese-recommended

+α ですね。+α ってなんだよっていうツッコミはナシね。

俺は 1 から組む!!! (お薦めできません)

という人には、まずは

# yum install texlive-pdftex texlive-texmf-fonts-amsfonts

を。ここが原点です。と、言いたいのですが、「俺は pdftex なんか使わんね。ptex さえあれば・・・」と言うんであれば、

# yum install texlive-ptex texlive-texmf-platex-jis texlive-texmf-fonts-amsfonts

をインストールすればいいんでないがね。AMS Fonts (Computer Modern など) は嫌いだっていう人でも一応いれておいたほうが良いと思います。


でもこれだと上の構成なら pdf が作れますが、下だと dvi 止まりですね。その時は

# yum install texlive-pdvips texlive-common
# yum install texlive-dvipdfmx texlive-common

どちらかをインストールしてくださいな。(texlive-common は updmap などをふくみます)

あの「[a].sty」というファイルが欲しいんだがのパッケージに入っているの?

最初は "kpsewhich-rpm-qf" (texmf ツリーのファイルがどのパッケージに含まれるかを表示するプログラム) なるツールを開発しようとしていましたが、よくよく考えてみれば

$ yum provides /usr/share/texmf*/[a].sty

でできるねん! というわけで探してくれ。インストールはルートでね。

ちなみに LaTeX のスタイルのうち 90% 以上は [a].sty が含まれるパッケージは texlive-texmf-latex-[a] です。メジャーなものはかなりこの原則から外れますが。

emath.sty を探したんでござるがみつからんでよ?

残念ながら emath は Momonga Linux として配布できるライセンスで配布されていませんので入っていません。
再配布自体は可能なようですが・・・。

代わりに xypic (texlive-texmf-generic-xypic) とかではダメかしら?

"mf.base" が見つからんと言われたんだが?

非常に多いのであっちにも書いてあるんですがここにも書いておきます。

texlive-texmf-metafont をインストールしてね。

ああ、依存関係追加しなきゃね。

パッケージの名前のつけ方を教えてください。

こちら をご覧ください。

updmap について詳しく教えて!

updmap は新しく追加された .map ファイルを dvipdfmx や dvips、xdvi の設定に追加するプログラムです。


自分のユーザーで updmap を実行すると ~/.texmf-var 以下にそれらを作成します。
root で updmap-sys を実行すると /usr/share/texmf-var 以下を更新します。


何か .map ファイルが削除されて (あるいは元からインストールしていなくて) 見つからんと文句を言われたとき、それを直す (エントリを無効にする) には

$ updmap --syncwithtrees

で。


逆に新しく .map ファイルを追加して updmap だけでは拾ってくれなかった場合には

$ updmap --enable [種類] [ファイル名].map

削除して updmap がそれを認知しなかった場合には

$ updmap --disable [種類] [ファイル名].map

特に @kanjiEmbed@ を含む者たちに有効です。


pTeX で埋め込むフォントを切り替えるには

$ updmap --setoption kanjiEmbed [埋め込むフォントの種類]

今のところ

noEmbed 埋め込みなし (リュウミン/中ゴ 扱い)
ipa-ttf IPA TrueType
ipa-otf IPA OpenType
kozuka 小塚明朝・小塚ゴシック
morisawa リュウミン・中ゴ
hiragino ヒラギノ明朝・ヒラギノ角ゴ

があります。僕の気まぐれで今後増やすかも。

困ったことがあったら

コメント欄でもメーリングリストでも直接でもなんでも聞いてくださいな。

*1:鉄道に電化・非電化の別があり

*2:たとえ CC-BY とかだったとしても商品ではないが JR などが怒る危険性もあるというのも含む

*3:余談: 日本の電車は外国の方が作ったものなので中身はみな英語です。(Series E233 EMU などと表記してある)