ルギア君の戯言

雑多な記事。

OpenTTD の遊び方 - その6

その5 → d:id:lugia:20090413:1239634836
その4 → d:id:lugia:20090412:1239543517
その3 → d:id:lugia:20090308:1236516344
その2 → d:id:lugia:20090307:1236441417
その1 → d:id:lugia:20090213:1234498207


さあ、今日はお待ちかねのパス信号だ。

パス信号

ルギア君「じゃあ、今日は、パス信号について説明しよう。」
アルル君「パス信号ってなんのことだ?」
ルギア君「パス信号は日本の世界では普通に使われている信号だ。」
アルル君「ほう。」
ルギア君「もし、『電車でGO!』っていうゲームをやったことがあれば、『場内、進行』とか『出発、注意』っていう点呼を聞くと思うけど、場内とか、出発とかいっている信号がパス信号なんだ。」
アルル君「ようわからんな。」
ルギア君「簡単に言えば、閉塞信号じゃないってこと。閉塞区間を作らない信号なんだ。」
アルル君「ふむ。」
ルギア君「もし、ある駅の1番線と2番線が空いていて、それぞれまっすぐ上りの本線と下りの本線につながっているとしよう。」
アルル君「それで?」
ルギア君「もちろん、信号と駅の間にはポイントがあるとしよう。今、2番線から下り列車が出発してきて、1番線に上り列車が入ろうとしている。」
アルル君「ふむ。」
ルギア君「もし、いままでの閉塞信号だったら、2番線を通っている下り列車が通過している間はポイントと1番線と上りの本線をつなぐ線路も閉塞されるから、1番線には入れずにその前で待つことになるよね。」
アルル君「ふむ。確かにな。」
ルギア君「でも、上り列車は下り列車にぶつからないで1番線のホームに入ることができるよね。だったら、止めないで進めてあげようっていうのがパス信号なんだ。」
アルル君「つまり、自分の進む方向が他の列車にぶつからないなら蒼にしてしまおうってことだな?」
ルギア君「そう、そういうこと。」

ルギア君「こんな感じにね。」
アルル君「便利そうだな。」

パス信号の原理


ルギア君「上の列車は矢印の方向に進んでいるんだが、黒い影の部分はさっき言った『自分の進む方向』なんだ。『自分の進む方向』は次の信号*1までは決まっているんだけど、それより先は決めてなくて、その信号を通過するときに決めるんだ。」
アルル君「なるほど。じゃあ、信号を通過するときに『自分の進む方向』に影があったら、なくなるまで待つんだね?」
ルギア君「そういうこと。ちょっと時間を進めるよ。」
アルル君「ふむ。」

ルギア君「最後尾が信号を通過したね。」
アルル君「そうだな。」
ルギア君「信号のあるマスは影がなくなっているだろ。」
アルル君「本当だ。」
ルギア君「つまり、通った後は順次影がなくなっていくんだ。だから、前の列車が通った直後に影を踏まないと行けなかった列車が出発できるんだ。」
アルル君「ほう。」
ルギア君「原理はこれだけだ。簡単だろ?」
アルル君「うむ。」
ルギア君「あと、板のないパス信号は逆走ができるから、そこも気をつけてね。パス信号を逆走する時は信号を通過したことにはならないからね。」

パス信号テクその1 : 単線区間


(クリックで拡大)
ルギア君「これは単線区間の信号場部分だ。」
アルル君「すれ違いができるところだな?」
ルギア君「そうそう。」
アルル君「入口には信号がなくてよいのか?」
ルギア君「そうだよ。列車が通ったあとは影がなくなるから通常信号だと必要だった入口の信号はなくていいんだよ。」
アルル君「ほう。」
ルギア君「ちなみにこの信号は両方とも一方通行のパス信号だよ。」
アルル君「普通のパス信号だと逆走できるから対向列車が通るところを塞がないようにするためか。」
ルギア君「そうそう。もし、この信号で止まっている列車があるとき、次に来た列車はどこで待つと思う?」
アルル君「やっぱり前の信号なのか?」
ルギア君「そう。つまり、前の信号が前の信号場ならば、次に来た列車は前の信号場で待てるんだよ。」
アルル君「すげぇな。」

ルギア君「3線のうちの真ん中に注目してもらいたい。」
アルル君「なんだこりゃ。」
ルギア君「AとBの間に列車がいて、右上に向かっているよ。」
アルル君「うむ。」
ルギア君「右上から列車が真ん中の線路を通って行こうと思う場合、AとBの間には列車がいるから無理だね。」
アルル君「そりゃあ、そうだろうな。」
ルギア君「右下から来る場合はどうだろう?」
アルル君「右下から来る場合は、Bの信号まで行けるから行くだろうな。」
ルギア君「そうだね。じゃあ、今度は右上から左下に向かって入ってきてAとBの間にいるとしよう。」
アルル君「あれ? こうなると右下からははいれないのか?」
ルギア君「そうだよ。右上から来る場合、Cまで影を確保するね。右下から来る場合は、Bまで影を確保しなくちゃ行けないから影が重なっちゃうね。」
アルル君「そうか。じゃあ、この信号の配置は両方向に行けるけどはぶつかりはしないんだな。」
ルギア君「そうだよ。」

パス信号テクその2 : 複線区間


ルギア君「普通の複線区間の場合は、閉塞信号と同じだからいいかな。」
アルル君「だな。」
ルギア君「普通のパス信号だと逆走ができることを覚えておいてくれればそんなに問題はないと思う。」

パス信号テクその3 : 駅

ルギア君「駅は基本はこうだ。」

アルル君「ふむ。」
ルギア君「こうすればどの列車に対しても場内信号と出発信号が1つづつだね。」
アルル君「なるほどな。」
ルギア君「出発信号の先の最初の信号は自分がポイントを踏まずに止まれるところにするといいよ。もし、一方通行にしたければ、さっきの信号場と同じようにすればいいんだ。」
アルル君「そうだな。」

パス信号テクその4 : 引込線


ルギア君「左下の引込線まず列車が入っていき、次に来て引込線に行こうとする列車があった場合はどこで待つと思う?」
アルル君「本線ってことか?」
ルギア君「そう。そういうこと。逆にでる時は?」
アルル君「引込線の中で待つのか。」
ルギア君「そうだね。」

パス信号テクその5 : 基本4方向ジャンクション


ルギア君「さっきとおなじ場所だけど、こんな風に作ればうまくいくね?」
アルル君「・・・なるほどな。」

パス信号と踏切


ルギア君「というように、パス信号を使っていると、影にされた時点で踏切が作動するんだ。まあ、道路に対する安全性がちょっと増したってところかな。」
アルル君「・・・」
ルギア君「でも対象となるパス信号が画面外の場合は作動しないんだ。もしかしたらバグかもしれないな。」
アルル君「本当かよ。」


というわけでわかったかな?


終わり。

*1:パス信号でなくてもよい