ルギア君の戯言

雑多な記事。

TeX と AZIK と IPA フォント

ルギア君「始めて LaTeX で書いたレポートはたった5ページで終わったな。」
アルル君「ダメなのか?」
ルギア君「まあ、ダメってことはないけど、長いに越したことはない。」
アルル君「・・・長い方がいいっていうわけじゃないんだろ?」
ルギア君「まあ、そうなんだけどね。」
アルル君「なあ、さっきから前と違う変な打ち方してないか?」
ルギア君「そう?」
アルル君「『くん』って打つのに『kj』って打ったり、『っ』って打つのに『;』って打ったりしてるだろ。」
ルギア君「さすがは目が鋭いな。」
アルル君「で、なんなんだ? それは。」
ルギア君「これは、AZIK って奴だ。」
アルル君「ほう。」
ルギア君「ローマ字入力には無駄がいっぱいあるのは知っているだろ?」
アルル君「ふむ・・・」
ルギア君「『shi』も『si』も『し』になるし、『tt』も『kk』も『っ』になるだろ。」
アルル君「そうなのか。」
ルギア君「また、『kj』とか『jw』とかいった、子音字どうしの組合せには何も割り当てられていないんだ。」
アルル君「それをどうするんだ?」
ルギア君「複数の打ち方があるものは1つに統一する。子音字どうしの組合せや統一によって残った組合せはその組合せから連想させる良く使う2字またはそれ以上の文字に割り当てるんだ。」
アルル君「具体的に教えてくれ。」
ルギア君「こうだ。正規表現が入っているのでちょっと見にくいかもしれないが。」

普通のローマ字 AZIK 得られる文字
sh?i*1 [sx]i*2
ch?i [tc]i
[lx][yt]?[aiueo]*3 l[yt]?[aiueo] ぁぃぅぇぉゃゅょっ
[^naiueo]{2}*4 ;
nn? nn?, q
thi tgi てぃ
two tgu とぅ
thu- tgh てゅー
dhi dy, dci でぃ
dwo dcu どぅ
dhu- dch でゅー

ルギア君「これでいっぱい余るだろ。」
アルル君「ふむ。」
ルギア君「だから、」

AZIK 得られる文字
kk きん
kt こと
k[nz] かん
kh くう
km かも
kj くん
kd けん
kv きん
kl こん
kf*5
kg[aueo]*6 きゃ,きゅ,きぇ,きょ
kw けい

ルギア君「と言った具合に置き換えるんだ。まだまだいっぱいあるんだが、それは suikyo*7 の中に入っているから、見てみるといいかもね。」
アルル君「ほう。」
ルギア君「ただだんにローマ字を置き換えるだけだから誰でも簡単に使えるんだ。設定できるならソフトにもよらないしね。で、scim-prime で使うには、~/.prime/Custom_prime.rb を弄るだけで使えるんだ。」

#### Custom_prime.rb: configuration file for PRIME.          
#### The format of this file accords with Ruby.              

### Enginges: kana-kanji conversion engines.
# PRIME_ENV['engines'] = [                  
#   :PrimeEngineBasic,                      
#   :PrimeEngineUserdict2,                  
#   :PrimeEnginePersonalDict,               
#   :PrimeEngineAlphabet,                   
#   :PrimeEngineNumber,                     
# ]                                         

    PRIME_ENV['typing_method']   = 'romaji' # コメントを外す
#   PRIME_ENV['typing_method']   = 'kana'  
#   PRIME_ENV['typing_method']   = 'tcode' 
#   PRIME_ENV['typing_method']   = 'english'

# typing_method 以上に細かい設定をしたい場合は、suikyo_tables を
# 直接設定してください。                                        
#   フルパスの指定で、任意の場所にファイルを置くことが可能です。
#   後ろあるファイルほど、設定が優先されます。
### コメントを外す。                  
    PRIME_ENV['suikyo_tables']         = ["azik-all", "egg-mark"] # romaji を azik-all に
    PRIME_ENV['suikyo_reverse_tables'] = ["azik-all_reverse", "egg-mark_reverse"] # こっちも
### egg-mark と azik-all は被っているものがあるので、egg-mark がいらないなら消す。

## プリエディット時に、英語と日本語を自動的に判定する。
## ex). "ringo" => "りんご", "apple" => "apple"        
##                                                     
# PRIME_ENV['hybrid_typing'] = nil       ## デフォルト値を使う
#   PRIME_ENV['hybrid_typing'] = true    ## 常に有効
#   PRIME_ENV['hybrid_typing'] = false   ## 常に無効

## 英単語の間に自動的に空白を入れる。
# PRIME_ENV['style_auto_space'] = false

## 句読点の種類
# PRIME_ENV['style_japanese_period'] = '。'
# PRIME_ENV['style_japanese_comma']  = '、'

## EngineNetwork: 辞書サーバへの接続設定 (デフォルトでは未使用に設定)
## "<Hostname>:<Port>?<Key>=<Value>&<Key>=<Value>..."
#PRIME_ENV['engine_network_servers'] = [
#  #  '127.0.0.1:1180?learning=false&search=true'
#]

#### Text properties for Emacs.
# Local variables:
# mode: ruby
# End:

ルギア君「で、scim-prime の場合はログインしなおせば*8使えるんだ。」
アルル君「ほう・・・。よくわからんな。」
ルギア君MS-IME の場合は、ここに従えばできる。Perlをインストールしなくちゃいけないのはネックかな。」
アルル君「飲物貰ってこよう・・・」


・・・・


f:id:lugia:20090521000218p:image
ルギア君「・・・Qt4 の QtConfig だが、これは酷いなw」
ルギア君「画面に入り切らないのでちゃんとスナップできなかったな。」

*1:si or shi

*2:si or xi

*3:PRIMEのデフォルトローマ字では l は使えない。

*4:naiueoを除く同じ字2つ

*5:k i が共に同じ指なので打ち難いから別に用意したもの

*6:kgi はない。

*7:http://taiyaki.org/suikyo/, 表だけなら http://cvs.sourceforge.jp/view/prime/suikyo/conv-table/azik-all?revision=1.1&view=markup 文字コードEUC なので注意。

*8:そうでない場合は、prime を実行して終了すれば